マイクラJE – 前提MOD Fabric の導入手順

この記事では、MinecraftでMODを動作させるために必要される前提MODの一つFabricの入れ方について解説しています。

  • 解説例には1.16.5を使用しますが、異なるバージョンにおいても手順は変わりませんのでご安心ください。
  • MinecraftへのMODが初めてという方はこちらの記事を参考にしてください。
目次

前提MOD Fabricとは

制作者Fabric Team
公式サイトFabric
Fabric API
最新バージョンFabric-Installer: 0.10.2
FabricLoader: 0.13.3
Snapshot: 1.18.2-pre2
Minecraft: 1.14~1.18.1
前提MOD
Fabricの最新対応情報 (2022/02/23)

Fabricとは、MinecraftでMODを動作させるために必要される前提MODの一つです。

多くのMOD製作者は、Fabricのような前提MODありきでMOD制作を行っている場合が殆どです。そのため、多くのMODでは何らかの前提MODの導入が必須とされています。

Fabricは、Minecraft 1.14の頃、現在においても前提MODの代表格であるMinecraft Forgeの更新が滞ったのを機に開発されました。Minecraft Forgeは単体で前提MODとして使用することができますが、Fabricを使用する場合にはFabric APIを合わせて使用する必要があります。

また、Minecraft Forgeとは対応MODが異なるため、使い分けには注意が必要です。

Fabricの導入手順

Fabric 導入の流れ
  1. 使用するMinecraftバージョンの動作確認(推奨)
  2. Fabric-Installerを利用してFabricのダウンロード
  3. Fabricのインストール
  4. プロファイル(起動構成)の作成とゲームディレクトリの編集
  5. Fabricの導入確認
  • FabricはMinecraftと同じバージョンでないと動作しません。Minecraft 1.12.2にはFabric 1.12.2、Minecraft 1.16.5にはFabric 1.16.5といった感じです。遊びたいMinecraftのバージョンに合ったFabricを入れてください。
  • 使用するMODにもよりますが、基本的に、Fabricが必要なMODでは合わせてFabric APIも求められます。Fabric導入後、Fabric APIも忘れずに入れてください。

使用するMinecraftバージョンの動作確認(推奨)

未だ遊んだことがないMinecraftのバージョンへのMOD導入を検討されている場合は、MODを入れる前にMinecraftをプレイしておく必要があります。理由は以下です。

  • 目的とするMinecraftバージョンのワールドデータファイルを予め生成しておく必要があるため。
  • MODを導入したことで障害が発生した際に、MINECRAFTに問題があるのではなくMODに問題があったのではないかと推測しやすくなるため。

解説例にはFabric 1.16.5を使用します。「まずは解説通りに試してみる」という方はMinecraft 1.16.5が正常に動作するかどうか確認してください。「自分が使いたいバージョンを解説に沿って入れてみる」という方は、使いたいMODのバージョンに合ったMinecraftの動作確認を行ってください。

Minecraft の動作確認手順

やることはシンプルで、対象バージョンのワールドを作成してワールドデータを読み込み、バグなどの問題が発生していない確認するだけです。

  1. Minecraft Launcherを起動。
  2. Installations(起動構成)をクリック。
  3. 「(+)New…(新規作成)」をクリック。
  4. 「NAME(名前)」を適当なものに変更。
  5. 「VERSION(バージョン)」を適当なものに指定(本記事に沿ってやる場合は1.16.5)。
  6. 「Create(作成)」をクリック。
  7. 作成したプロファイルで「Play」をクリック。
  8. 「シングルプレイ」→「ワールド新規作成」。
  9. 地形データが読み込まれマイクラの画面が表示されたら少し歩き回る。
  10. マイクラを終了させて終わり。動作確認は完了です。

※動作確認の過程でバグがあるようでしたら、MOD導入の前に解決しておきましょう。

Fabric のダウンロード

下記リンクよりFabricの公式サイトに移動してダウンロードの作業を行います(Fabricのサイトは全文英語表記です。英語が苦手な方はGoogle翻訳を使いましょう)。

「installation」の「download here」をクリック。

「Download For Windows」をクリック。

ダウンロードが始まり「fabric-installer-X.XX.X.exe」がPC上に保存されます。

ダウンロー時に警告が出た場合には、ご自身の判断で「保存」または「破棄」を選んでください。不明な方はこちらの「MODを利用する際の注意事項」をよく読んだ上で選択してください。

Fabric のインストール

ダウンロードした「fabric-installer-X.X.X.exe」を実行してください。Fabricセットアッププログラムが開きます。

  • 「スナップショット版を表示」にチェックを入れると「Minecraft Version」がスナップショット用に切り替わります。
  • Minecraft本体のインストール先を変えている場合は、インストールパスの指定先を変更してください。
  • インストールには時間を要す場合もあります。
  1. 「Minecraft version」を選択(Minecraft本体のバージョンと合わせて下さい)。
  2. 「ローダーバージョン」は基本そのまま。
  3. 「インストールパスを選択します」は基本そのまま。
  4. 「構成を作成」にチェックを入れる(自由ですが入れておいた方が後々楽)。
  5. 全て確認出来たら「インストール」をクリックしてください。

「Ready!」が「完了」となればインストール完了です。

プロファイル(起動構成)の作成とゲームディレクトリの編集

MODを利用する際、利用を考えているMODにバグが含まれているとワールドのデータが破損する恐れがあります。これを防ぐためにFabric専用のプロファイルを作る必要があります。

しかし、このFabric専用プロファイルですが、Fabricのインストールを行った時点で自動的に作成されている方とそうでない方がいるようです。そのため「プロファイルが自動的にインストールされている方」「プロファイルが自動的にインストールされていない方」の2パターンに分けて解説を行っていきます。

※解説ではゲームディレクトリの指定先をRoming直下に作成します。指定先はデスクトップ上でも問題ないのですが(というかこちらの方が使いやすくて良いかも)、私はデスクトップ上にフォルダが散乱するのが好きでは無いのでこの方法を取っています。

この先の作業でこのような文面を目にすることがあると思います。「こちらの起動構成は変更されており、ゲーム内のプレイヤーに対する安全保障がない可能性があります」や「最新のプレイヤー安全機能に対応していない古いバージョンです」などです。これらに対しては公式FAQがありますので、気になる方は見ておくと良いかもしれません。基本は無視で問題ありません。
Minecraft: Java Edition – Player Safety Features FAQ – Home

STEP
マイクラを起動してください。

「Minecraft Launcher」をクリックしてマイクラを起動。

STEP
「Installations(起動構成)」をクリックしてください。

Minecraft Launcherが起動したら管理画面にて「Installations(起動構成)」をクリック。

STEP
「Installations(起動構成)」にダウンロードしたFabricがあるか確認してください。

Installations(起動構成)画面に、「fabric-loader-X.XX.X」というファイルが存在すれば自動的にインストールされています。

STEP
ダウンロードしたFabricのファイルを編集します。

ダウンロードしたFabricファイルの右にある「…」をクリックして「Edit(編集)」をクリック。

STEP
「名前」と「バージョン」を確認してください。

「NAME(名前)」に後で見分けがつきやすいよう名前を入れて、「VERSION(バージョン)」が正しいかどうかを確認。

STEP
Game Directoryの編集します。

この作業は必要である方のみ行ってください。

Game Directoryの編集を行う理由は以下です。

  • .minecraft以下に存在する、Minecraftの元データを保護するため(破損などから)。
  • 長年遊んでいると膨らみがちなワールドデータを分けることで管理しやすくするため。

本サイトではRoamingフォルダの下に.minecraft Game DirectoryというGame Directory用のフォルダを作成します。理由は.minecraft.minecraft Game Directoryが並んで表示されると見やすいと思うからです。

では、やっていきます。

Game Directory(ゲームディレクトリ)にて「参照」をクリックしてください。

フォルダーの参照ウインドウが表示されたらRoamingフォルダをクリックした後、「新しいフォルダーの作成」をクリック。その後、作成したフォルダーの名前を.minecraft Game Directoryに変更してください。

Roamingフォルダの下に.minecraft Game Directoryフォルダが作成出来たら、.minecraft Game Directoryをクリックして「新しいフォルダーの作成」をクリック。作成したフォルダの名称を先程のFabricプロファイルの「NAME(名前)」と似たものに変更。

作成したフォルダを選択した状態で「OK」をクリックして後、Installations(起動構成)の編集画面で「保存(緑)」をクリックしてください。

Fabric の導入確認

最後に、Fabricが正常に入っているか確認しましょう。

Installations(起動構成)画面から編集したFabricのプロファイル探して「プレイ」をクリックしてください。起動後、画面左下にFabricの表記(例:X.XX.X/Fabric)があるかを確認してください。

Fabricの表記が確認できれば導入完了です。

表示されない場合は、これまでの手順のどこかで不備があったものと思えます。手順を遡りながら原因を探るか、再度、「Minecraftの動作確認」から行われることをおすすめします。また、お急ぎでない場合は、記事下部にあります「コメントエリア」より症状及び疑問点をいただければ、確認次第ご連絡いたします。

  • お返信には最大で1週間かかる場合がございます。
  • なお、コメントをされる場合は本記事をブックマークしていただき、定期的にコメントエリアに返信が無いか確認してください。
  • 全てのコメントに対して、必ず返信することは確約できません。

Fabric APIの導入手順

前述しましたが前提MODにFabricを使う場合には、基本的に、Fabric APIが必要となります。手順についてはこちらの記事で解説しています。

Fabric のアンインストール方法(おまけ)

長いことマイクラで遊んでいると、Fabricに限らず前提MOD系はPC内に大量に溢れかえることがあります。そんな時は古くなったFabricを整理するでしょう。

ここではFabricのアンインストール方法を書いておきます。

FabricのInstallerで保存先を指定する際、デフォルトの保存先を指定していると、以下の階層に各バージョンのFabricが積もっていきます。

# Windowsの場合
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\.minecraft\versions

# Macの場合
~/Library/Application Support/minecraft/versions

なのでversionsフォルダを開けば、積もったFabricが確認できます。基本的には.jarファイルと.jsonファイル両方を削除したいと思うので、fabric-loader-X.XX.X-X.XX.Xというフォルダを丸ごと削除すればOK。

あとはゲームディレクトリで指定したフォルダ内のFabricを削除してください。

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