陰翳礼讃

影に魅せられた二人の男。その男たちの道が、時代を超えて交わった一冊。私は、雑然とした洋風のカフェで、この本を開いた。そこには、東洋人が感じるであろう美があった。本を読み終え夜風を浴びながら帰宅した私は、カーテンを開け、外から差し込む僅かな光と、隅に生まれる無気味な静けさを楽しんだ。

“まあどう云う工合になるか、試しに電燈を消してみることだ──”

著:谷崎潤一郎, 写真:大川裕弘
¥1,986 (2023/06/06 20:54時点 | Amazon調べ)

コメント

コメントする

※スパム対策をしております。コメントは日本語で入力してください。

CAPTCHA

目次